2021.02.22
2月16日(火)、神奈川県内の自治体・大学教職員を対象とするオンライン研修会を開催しました。
当日は中央官庁、行政機関、大学教職員など官学それぞれのアクターから63名の申し込みをいただき、
神奈川県外の方からも多数ご参加いただく大変盛況な研修会となりました。
第1部では、内定ブリッジ株式会社代表取締役の淺海一郎様を講師にお招きし、
「留学生、働く外国人が感じる日本の職場の働きづらさ」をテーマにご講演頂きました。
淺海氏は企業向け日本語研修講師として活動される傍ら、官庁や自治体の
外国人材雇用政策関連会議の有識者委員を歴任されています。
これまでのご活動から得られた知見をもとに、
高度外国人が日本の職場で戸惑う日本語コミュニケーションや上司による支援のあり方、
また、自治体内での部署連携の課題と重要性や産官学連携のあり方など
各自治体のモデルケースもご紹介いただきながら話題提供頂きました。
第2部では、オンライン掲示板「Padlet」で
参加者より事前に募った意見を画面共有しながら、
自治体、大学など各アクターで課題となっている事象について議論しました。
限られた時間ではあったものの、自治体内の部署間連携の難しさや、
大学での留学生キャリア支援情報の少なさなど、参加者の方々より寄せられた多様な課題が可視化され、
各々に対する対応について淺海氏を交えながら議論する機会となりました。
参加者からは、「単なる留学生の就職問題に治まらず、日本社会の外国人材受け入れ体制について深く考える機会となった」
「自治体内で外国人支援の業務を特化できていない現状の中、担当は上層部に改善策を上げる余裕もないことが想定された」
「次回は個別の自治体に対象をフォーカスし、国にも入っていただきながら改善策を皆で検討する時間が必要と感じた」
など様々な感想が挙がりました。
今後は、企業経営者や人事担当者も参加対象としながら、神奈川県内の各自治体・大学担当者とともに
高度外国人材の就労支援を具体的なアクションに結び付けるための議論を行いたいと思います。
■日時 令和3年2月16日(火)15:00~17:00
■会場 Zoom(オンライン開催)
■プログラム
第1部:講演
「留学生、働く外国人が感じる日本の職場の働きづらさー自治体、大学の支援事例も交えてー」
講師:淺海一郎氏(内定ブリッジ株式会社代表取締役)
第2部:参加者同士の意見交換
「それぞれの立場から考える留学生、働く外国人への支援のあり方」
モデレーター:河瀬恵子(横浜市立大学 留学生就職支援コーディネーター)