留学生採用事例RECRUITMENT CASE

VOLUME
001
NAME
劉 雯文さん
PROFILE

中国湖南省、衡陽市出身、長沙市の中南大学商学部卒業後来日。横浜国立大学大学院、国際社会科学府経営学専攻の修士2年。大手ITソリューション会社に就職が内定。2019年3月卒業予定。

幅広く多方面から情報を収集し、米国研修にもチャレンジ

劉さんはどのようなキャリアを考えていましたか? 

中国にいる時、両親は私が公務員か金融の仕事に就くことを希望していました。自分として公務員より金融の方が面白いと思い、その頃から金融に関心がありました。成長性が高いITにも興味を持ち、その結果、金融のITソリューションプロバイダーという業種・職種を志望するようになりました。勿論、就活に当たってはメーカー、商社等、いろいろと研究しました。

米国研修中の劉さん

日本に留学し、日本で就職したいと思ったきっかけは? また、何故横浜国大に?

実は旅行で東京と秋田(スキー、温泉)に来た時、日本のきれいな街並みと国民の民度の高さに感心しました。自分の視野を広めたいとも思い、日本に来て日本で就職することを強く希望するようになりました。そこで週末は日本語塾に通い、来日してからは一年半日本語学校に通いました。横浜国大は高井文子先生の授業を受けるために志望しました。勿論、「関東の国立大学」というのも魅力でした。(笑)

米国ボストンで

本格的な就活開始前に特に準備したことはありますか?

昨年の夏にいくつものインターンシップに参加しました。一つは105時間に及ぶ正課のインターンシップで受け入れ先はオーガニックペットフードを扱う会社でした。ここでは社長から中国向けネット販売計画や中国容器サプライヤーの開拓という課題をもらい、これに取り組みました。コンパクトな会社で従業員がいつでも気軽に社長に改善提案を行える自由な社風でしたが、組織もしっかりしていて、組織の中が働くということが勉強になりました。あと、ネットから申し込んで三菱商事、JCBカード、シンプレックス(金融IT)のワンデーインターンシップにも参加しました。また、今年の2月には国大の「ボストンチャレンジ」という海外研修プログラムで渡米し、ボストンを拠点に米国の企業等を訪問し、自分の課題であった「金融ITソリユーション」について研究をしました。この研修について後日、学長宛報告会を実施する機会も与えられましたし、採用面談の時もこの研修とTOEICのスコアが評価されたようで、大変有意義な海外研修でした。

こちらは米国ワシントン

インターン先がコンパクトで自由な社風の会社、でも内定先は大手ですね。大手についてどう思いますか?

実は自分は金融ITを志望していましたが、ITに特に強いわけではありません。日本の大手は新入社員に対して手厚く研修を施します。内定先でしっかりITの研修を受け、資格も取得したいと思います。

就活中で次の面接に向かう劉さん

就活に当たって大学や諸先輩、同僚等にサポートして貰いましたか?

学府やキャリアサポートルームに留学生の先輩を紹介して貰いましたし、少人数の留学生仲間の間で情報を交換したりしましたね。また、中国人留学生就職支援のNPOにも個人的に加盟して、無料で相談に乗ってもらいました。

最後に一番苦しかったことについて教えてください。

それは何と言っても内定がなかなか貰えないことです。80社にエントリーし、40社から面接の呼び出しがありました。確率で50%ですが、留学生の友人は20%だったのでまだいい方でした。留学生出身の先輩やチューターにエントリーを直してもらった成果があったと思いますが、友人の日本人学生は30社中25社から面接に呼ばれたので、やはり留学生は不利ですね。40社に面接してもらっても一次面接でどんどん落とされる、これが一番苦しかったです。大手の金融機関から8回も面接に呼ばれ、「チャンスあるかな」と期待していたら最後に不合格になってしまいました。(因みに面接開始は4月上旬で内定は6月上旬でした。)

劉さん、ありがとうございました。 これから卒業までどうするのですか? 遊び放題とか??

とんでもないです! まずは修士論文、それからITの勉強と資格取得です。(笑)